リハビリテーション
リハビリテーションとは、怪我や病気などで身体的・精神的な問題が生じた場合に、日常生活の自立や介助を減らし、再び元通りの生活を送ることができるようにしていきます。
患者様の状態に応じて、徒手療法やストレッチや筋力強化訓練などの運動療法と熱、電気、超音波、圧力や水流などを用いた物理療法を組み合わせて行っていきます。
運動療法
硬くなった筋肉や関節、痛みがある等の問題を、体の一部または全体を動かすことで症状の回復、運動機能の回復を図る治療方法で、筋力トレーニングやストレッチなどが当てはまります。
SD
下肢から脊椎の動きをゆっくりと誘発させることで、身体の土台となる脊椎の硬さと筋緊張を和らげる効果があり、脊椎の運動を正常化することができます。全身のリラクゼーション効果により、腰や股関節・膝関節を動かしやすくし、慢性疼痛を軽減することができます。(腰・(肩) 膝などの慢性疼痛)
滑車
滑車運動(プーリー)は、主に肩関節の運動制限がある場合の可動域の維持・拡大を図ることに用いられます。片方の手で引っ張ることによって、反対側肩関節や肘関節の他動運動・自動介助運動を行います。ロープの長さを調整することにより、可動角度を調整できます。
エルゴメーター
体重をかけずに運動を行うため、膝関節や股関節などの関節に負担をかけずに効率的に筋力や持久力をつけることができます。関節に不安のある方も安心してトレーニングができます。
レッグプレス
体の筋肉量の70%を占める大きな足の筋肉を中心に運動するため、効率的に下肢筋力をつけることができます。鍛えられる筋肉は立ち上がりや歩行に必要な大腿四頭筋と大臀筋を効率的に動かせる裏側にあるハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋)など
物理療法
ウォーターベッド
温かいウォーターベッドの上にリラックスした状態で横になり、ジェット水流による程よい圧力を利用して全身のマッサージを行います。肩周辺の凝りや背中〜腰部、下肢などの筋緊張を改善します。
適応
- 肩こり
- 外傷後の安定期
- 全身疲労
- 腰痛
低周波・干渉波
電気刺激を加えて筋肉・血管に伸び縮みを促すことによって、「痛みを軽減させる」、「硬くなった筋肉に柔軟性を出す」、「血流量が増える」、「筋萎縮防止」などの効果があります。
適応
- 頚椎症
- 脊柱管狭窄症
- 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
- 腱板損傷
- テニス肘
- 野球肘
- 急性腰痛症(ぎっくり腰)
- 椎体骨折
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰椎変性すべり症
- 半月板損傷
- 変形性膝関節症
- 靭帯損傷
- アキレス腱炎
- 筋膜炎
- 膝や腰の関節症など
牽引療法(頚部・腰部)
頚椎や腰椎を引っ張ることで、神経が通る椎間孔と言われる穴を拡げることで神経の圧迫を緩めるほか、筋肉等の軟部組織をゆっくりと伸張させることができます。循環の改善や筋肉を柔らかくすることによる鎮痛効果があります。
適応
- 頚椎症
- 頚椎・腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 脊椎症
- 頚腕症候群
- 坐骨神経痛
メドマー
空気圧を利用して下肢全体をつま先から順番にマッサージしていきます。空気圧でマッサージしていくため、安全で心地よく「むくみを取る」、「足の疲労を回復させる」、「血行を改善させる」などの効果があります。
適応
- 怪我や病気でのむくみ軽減・血流改善
- 血栓予防
- 筋肉疲労の予防・改善
超音波
温熱作用を発生させるため血液の循環が良くなり、筋肉や関節などの硬い組織の柔軟性を出します。また、高速の振動によるマイクロマッサージ効果によって深部まで治療効果が望めます。
温熱
- 循環改善に夜疼痛緩和
- 組織の伸展性改善
- 筋スパズム軽減
非温熱
- 骨癒合促進
- 皮膚組織の修復
- 炎症治療
適応
- 肩こり
- 腰痛
- 骨折後
- 皮膚治療